種子島宇宙芸術祭 プレイベント2014

Tanegashima Space Art Festival

「宇宙芸術の聖地」、種子島で新しい芸術祭が始まります。

2017年に開催予定の「種子島宇宙芸術祭」に向けた、今夏のプレイベント。滞在制作を通じて、6組のアーティストが町中に作品を展開します。

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鹿児島県熊毛郡南種子町上中周辺、種子島宇宙センターほか

「宇宙芸術の聖地」、種子島で新しい芸術祭が始まります。 2017年に開催予定の「種子島宇宙芸術祭」に向けた、今夏のプレイベント。滞在制作を通じて、5組のアーティストが町中に作品を展開します。

多様な背景をもったアーティストたち。地域協働を通じて、種子島の今ここでしか体験することのできない、宇宙をコンセプトにした作品をつくります。
町中や宇宙センターに点在する作品を探しながら、それぞれの作品から種子島の環境や自分自身さえも再発見する使命(ミッション)を感じていく、宇宙芸術の時間と空間が生まれます。

更新情報

コンセプト

宇宙と人間、芸術―

遥か昔から紡がれる、宇宙と人間、芸術の深淵なつながり。
人類は宇宙の原理を発見することで多くの文明を発展させました。しかし、人口問題やエネルギー問題など、現代社会は生命の存続さえ危ぶまれています。これらの問題は、宇宙からの包括的な視点なくして解決することはできません。私たちは今まさに、改めて宇宙との関係性を捉え直し、自分たちのあり方を見つめ直す、宇宙的な思考が必要なのです。
宇宙芸術は、言語や文化を超えて、誰しもが宇宙と人間のつながりを感じ、体験することのできる触媒のようなものです。

種子島の文化―

悠久の歴史と、宇宙開発の先端技術が共存する種子島。
約3万年前、旧石器時代より黒潮海流を伝い、海を渡り種子島にたどり着いた人類は、暮らしの営みをはじめました。以来、多様な文化や人々が漂着することで独自の文化を形成し、日本文化の礎石を築いていきます。温暖な環境にも恵まれ、日本最古の稲作の地として米の生産力を高め、戦国時代さえも争いなくその平穏を保ちました。1969年以降、宇宙機構によるロケット打ち上げなど宇宙に向かう先端技術との共存をはじめ、常に自給率100%を超える豊かな食文化や温和な人々、美しい自然に囲まれた種子島は、未来への大きな可能性を秘めています。

宇宙に生きる使命とは―

「種子島宇宙芸術祭」は、種子島からの地域的(ローカル)な視点と、宇宙的(コズミック)な視点をもとに、アート、デザイン、科学技術、食、観光、教育などを通じて、島の地域資源を相対的に活かした新しい価値を生み出し、人間の心を宇宙のように無限に広げゆく、社会全体の成長へとつなげゆく大きな町づくりの祭典です。
宇宙芸術の展示イベント「ミッション in Tanegashima」は、社会、世界、宇宙へと発信する「種子島宇宙芸術祭」のはじまりに向けた取り組みのひとつです。地域協働や滞在制作を通じて地域の人々とアーティストたちが交わり、新たな関係性を紡いでいくこの試みは、地域創造、ひいては宇宙の創造といえるでしょう。
私たちが宇宙に生きる使命(ミッション)とは何か。共に考え、共に歩んでいければ幸いです。

プロフィール

出展作家

開発好明

観客参加型の美術作品を中心に、2002年PS1 MOMA「Dia del Mar/By the Sea」、2004年ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館「おたく:人格=空間=都市」、越後妻有アートトリエンナーレ「大地の芸術祭」出品。「berlin-Tokyo/Tokyo-Berlin」など、国際的に活動。「サンキューアートの日」の企画者としても知られる。2011年以降東北を中心にデイリリーアートサーカス展を毎年開催。

関根真紀(荒川忠一研究室所属)

Parsons The New School for Design(ニューヨーク州、米国)、Rhode Island School of Design(ロードアイランド州、米国)修士課程で学ぶ。米国での美術や彫刻の研究・制作活動を経て、早稲田大学文学学術院、東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環・学際情報学府研究生。光と霧を用いたインスタレーション作品を国内外で展開する。

成田敬+筑波大学創造的復興プロジェクト

千葉県生まれ。現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻修士前期課程。「徳島LEDアートフェスティバル2013」、「横浜スマートイルミネーション」(2013)などに出展。光や風、磁力などの現象を用いた空間作品を制作。物のもつ意味や、特徴を大切にした作品制作を心がけている。制作を行う傍ら、アートイベントへの参加、会場デザインなどに携わる。

John L Tran

英国生まれ。現在茨城県つくば市在住、写真家。1987年、Sussex University(イングランド、英国)にて文化史とフランス語の学士取得。the University of the Arts, Londonにて日本の写真史を学び、修士および博士課程修了。2006~ 2010年、筑波大学の講師として、写真、デザイン、批判理論を教える。文化、歴史的物語に着目した研究実践を行う。国内外における出展多数。

宇宙芸術研究部会(桜井龍、下山肇、高橋綾)

桜井龍(女子美術大学・東海大学非常勤講師)、下山肇(実践女子大学准教授)、高橋綾(群馬県立女子大学准教授)らによる、環境芸術学会の研究グループ。アートやデザインの領域からパブリックアート、ライトアート、空間デザイン、設計、創作玩具など、幅広い活動を展開する。「神戸ビエンナーレ」をはじめ、コンペティション、アートフェスティバルなどにおける受賞作品多数。

アートディレクター

森脇裕之

筑波大学大学院芸術研究科デザイン専攻修了。現在、多摩美術大学情報デザイン学科准教授。学生時代より、ライト・アート、キネティック・アートの作品制作を始める。LEDなどの光るパーツを用いたインタラクティブなインスタレーション作品で知られる。メディアを用いたインスタレーションを展開する一方、ファッション・デザイナーとのコラホボレーションで、紅白歌合戦の小林幸子電飾衣装を手がけた。

キュレーション

田中ゆり

筑波大学、University of California, Berkeleyへの留学を経て東京大学大学院情報学環・学際情報学府修士課程修了。情報学環では技術補佐員として実習講義を担当。2010年より直島に3年間在住し、地域協働、キュレーション、エデュケーションに携わる。現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士課程、銀座レトロギャラリーMUSEE(ミュゼ)キュレーター、環境芸術学会事務局。宇宙の平和を目指している。

アートワーク

1Universal Directions


©John L Tran

John L Tran

野外作品、常時鑑賞可

生命が存在する可能性のある天体(ケプラー186f)や銀河などとの距離や、都市や町の中心地までの距離を表すサインプロジェクト。
日常生活における距離感と、宇宙大の距離感との差異を考えるきっかけを提示する。

2ウユニバース—離島の多元宇宙—


Photo: Mitsuharu Kume

宇宙芸術研究部会(桜井龍、下山肇、高橋綾)

野外作品、常時鑑賞可

制作協力:高崎Art製造Projectカロエ、OHプランニング

マルチバース(多元宇宙)、その四次元立方体は「内」と「外」の空間をつくり出す。
広大な水面が鏡となって空を映し出すウユニ塩湖のように、そこに入れば日常のすべてから隔絶されて、多面の空に囲まれる。雲や星は目の前に現れ、あたりに見え隠れするのは自分の姿であろう。
宇宙のなかの離島の果てで、自分自身と向かい合う。

3ロケット開発No.1



©Yoshiaki Kaihatsu
/ Photo and design: Futoshi Kohaya

開発好明

島には様々な宝があります。海、空、動物、植物、そしてロケット。
JAXAを訪れる人は多いでしょう。しかし町中を見渡してみてください。空港、港から既にロケットが隠れています。誰にも見向きもされない埋もれたロケットをマップと一緒に再発見しましょう。
そして個性溢れる形や設置された背景なんかも学びながら、細い道、急な坂、うっそうと茂った木々を通り抜け、新しい種子島の再発見の冒険にでかけましょう。

*「ロケット開発No.1」は作品の一部です。別途配布する
「ロケットマップ」を参考に、種子島のロケットオブジェをご散策ください。

4百億の昼と千億の夜



©Maki Sekine / Photo: Mitsuharu Kume

関根真紀(荒川忠一研究室所属)

昼夜鑑賞可。点灯時間:19時〜22時

種子島のまるで生命が宿っているかのような、廃屋を用いたインスタレーション作品。家とは、家族と暮らし、人生を歩み、人が包まれている、空間であり源である。
宇宙とは、生命を優しく包み込む「生命の家」のような存在であると同時に、生命の源でもある。宇宙―生命、死―再生、ミクロ―マクロの連環を、空にはけっして姿を現さない昼の星のように浮かび上がらせる。

協賛:(株)彩電

5営みのなかの芸術



©Kei Narita / Photo: Mitsuharu Kume

成田敬+筑波大学創造的復興プロジェクト

昼夜鑑賞可。点灯時間:19時〜22時

作品は、風になびく草木染めのインスタレーションと地球を素材にしたかまどのふたつです。最先端の科学と豊かな自然が共存する種子島で、科学と自然の接点を染色やかまどといった、人の営みのなかに見つけました。
センダンの大木の下にできた空間で自身の中に深く広がる宇宙と、外へ大に広がる宇宙との繋がりを表します。

8月24日(日)まで中平小学校校庭、以降インフォメーション本部に移動

かまどワークショップ



©Kei Narita / Photo: Yuri Tanaka

8月16日(土)12時30分〜18時(かまどづくり)
8月24日(日)10時〜14時(かまど調理)
場所:中平小学校校庭

*無料、要予約。当日参加も可。

かまどづくりや地元食材を使った料理など、火の使い方を通じて生きる力を学ぶ「火育」のワークショップ

*17日のかまどづくりは、16日に変更になりました。

6Wish You Were Here


©John L Tran

John L Tran

昼夜鑑賞可。点灯時間:19時〜22時

幾星霜を経て、宇宙飛行士が地球に帰還した。しかし、彼の故郷は何もなく、家族や友人もいなくなっていた。
そして、彼は生まれ育ったこの家から、ずっと離れないことを決意した。

7Sentientropy/センチ+エントロピー



©Association for Tanegashima Space
Art Festival / Photo: Mitsuharu Kume

場所:本部内ワークショップスペース
開館時間:10時〜19時

参加者がそれぞれの「夢」をデスクに描き、宇宙のような空間を作る
参加型のインスタレーション

常時参加可能

8ペットスターロケット


©Hiroyuki Moriwaki / Photo: Mitsuharu Kume

森脇裕之

点灯時間:19時〜22時

空のペットボトルを組みあげて光るオブジェ「ペットスター」を使った、
ロケットオブジェが登場。

ガイドツアー

田中ゆり

2014年のプログラムは全て終了しました

  • ★ 8月12日(火)デイツアー:11時〜13時半 / ナイトツアー:19時半〜21時
  • ★ 8月14日(木)デイツアー:11時〜13時半 / ナイトツアー:19時半〜21時
  • ★ 8月23日(土)デイツアー:10時〜12時 / ナイトツアー:19時半〜21時

集合場所:インフォメーション本部

*無料、要予約。当日参加も可。

*17日のツアーは、23日に延期になりました。

12日、14日のデイツアーは昼休憩を挟んで実施。ナイトツアーは雨天中止。
途中、上中から宇宙センターへは各自転車で移動。町中や宇宙センターの作品を解説しながら町を巡る、キュレーターによるガイドツアー

参加を希望される方は、お問い合わせ先のTel、Faxまたはメールでお申し込みください。

  1. 氏名・年齢(代表者およびグループ内全員分)
  2. 人数
  3. 連絡先(携帯、メールアドレス等)
  4. 希望のイベント名と日時

*締切は各日の2日前17時まで(休日を除く)。

アーカイヴ

アクセス

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その他の交通手段の詳細はこちらから:種子島観光協会 | 交通アクセス

インフォメーション本部(旧南種子町立図書館)

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お問い合わせ先

南種子町役場観光課
Tel: 0997-26-1111(内線262)
Fax: 0997-26-0708
E-mail: kankou6@town.minamitane.lg.jp